【DaiGoさんから学ぶ】能力主義は正義か?

これからの正義の話をしよう

で有名な、
マイケル・サンデルさんの本です。

実力も運のうち 能力主義は正義か?

少し前に読んで私の中でのマイブームだったんです。
ほら、
メンタリストDaiGoさんが大炎上してますよね。
やっぱりそうなのかも感がありまして。

本当にめんどくさくて小難しい話になるのですが、
ぜひこれ皆さんに読んで欲しいなとも。

能力主義社会よりも貴族社会の方がマシ?

極論で言うと、
今みたいな、
知識社会(知識あれば勝ちやすい社会)あるいは、
能力主義社会よりも、貴族社会の方がマシかも知れない。

そんな議論が出来てしまうようなお話。

ほら。
めんどくさいでしょ。

続けます。

貴族社会となると、
貴族は生まれながらにして勝ち組ですよね。
端的にざっくり言うと「無能でも勝ち組」ですよね。

パブや馬小屋などで、華やかな仕事に就けずに、
モップかけたり、馬の糞を片付けている。
そんな、なんとなく冴えないおっさんがいたとして、

そのおっさんは勿論さ貴族では無いのだけど、
そのおっさんはもしかしたらメチャクチャ優秀かも知れないでしょ。
人として立派な思想の持ち主かも知れないでしょ?

貴族も、その事実を認識しているから、
反省の余地と言いますか、
その冴えないおっさんの話でも聞いてみようか。

なんてこともあり得ると。
この辺りの考え方が強くなると、
北欧のように保護が手厚くなってくる。

その人が金持ちになって勝ち組と言われるのは、
環境が良くて運が良かっただけだよね。
努力が云々?いや努力できる遺伝子持って生まれた才能だよね。
と言うことです。

私の間違い

仕事をしていて、
「少し勉強したら分かる程度の易しい話なんだが」
って
私、恥ずかしながらずっっっと思ってました。

でもよく考えたら、
私、小学校からサッカーやってますが、
フットサル上達しないです。

出来る人からみたら、
いやトレーニングしたら誰でもできるよ!
努力が足りないんだ。

と言われるのと大して変わらないかも知れない。
と思ったんですよね。

いやいや
できないものはできないの!
って話もあるよね。

マインドセットを変えて、
ある程度の努力をしてある程度の成功を収める。
このような考え方も大事だとは思うけれども、
それ以前に、
環境(生まれた時代とか)や運や遺伝子によって
だいぶ違うでしょ。
これに思いが至らないと、
能力主義は差別主義に繋がるんですよね。

もっと華やかで高収入が得られるのに、
モップがけしてる人。馬小屋で糞を片付けている人。
ホームレスの人。生活保護の人。
能力が無いから失敗してるのだ。
だから話を聞く価値も無い。

…あとは奈落の底に落ちるかの如く。

終いにはネコの方が命の価値は重い。
能力至上主義が生んだ怪物となってますよね。
私なんて能力が無いので、

この能力至上主義社会(主にアメリカ的な社会)にて
大した成功はおさめていないのですが、
DaiGoさんは大成功をおさめて自由な時間を好きなだけ取れるようにはなったけれど
成功は自分の努力なのだ。
努力して知識を得て考えて工夫し続けた結果なんだ。
それが出来ない奴は価値ないでしょ?
税金も払ってないんだから。

とまぁこんな感じの発言でしたね。

Daigoさんは男4兄弟で
亡くなったお母様がとても良い教育をしたようで、
彼らはお母様をとても尊敬していて大事にしている様子でした。
血気盛んな男4人を育てるとは確かに立派!

でですけど、
その立派なお母様から本を何度も何度も読み聞かせてもらって、
文字を苦痛としない人間が形成されて知識社会を生きているんですよね?
あなた偶然手に入れた立派なお母さまの環境によって成功の元をもらったんですよね。

親も国も性別も環境も遺伝子すらも選べずに生まれてくるのだから。
偶然の産物ですよね。

その昔、
松下幸之助が、
入社希望の人に面接でこのように聞いたそうです。

「あなた、運が良いですか?

「はい。運が良いです」
と答えた人は採用された。

そんな逸話を聞いたことがあります。

なんだか深い。。。

私も運が良く幸せだと思って生きてます。
そして、どんなことがあっても謙虚な気持ちを忘れないようにしていこうと思います。