何とかを鑑みるは誤用

「鑑みる」とは「先例に照らして考える、他と比べあわせて考える」ことです。例えば「時局に鑑みて…」などというように使いますが、時局そのものを考える、のではなく、何かを時局に比べて考える のですから、やはり、時局「に」鑑みる のかと思います。
語源は「かんがみる」は、「かがみる」の撥音化 といわれており、「かがみる」は(「鑑みる」とも「察」とも書きます)、意味は「かんがみる」と同じで、元は かがみ(鏡)を動詞化した語 なのだそうです。