【書籍】Team Geekでチーム作り?【在宅勤務で重要】

どうも、oyanです。
今日は、少し古い書籍ですが、Team Geekという書籍をご紹介します。
この書籍の正式名は、

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

です。
サブタイトルにもあるように、
Google社のエンジニアであった著者(Fitz&Ben)が考える(かつGoogleで実践)、
チームの作り方について書かれた書籍です。

複数のプログラマが関わる場合、
優れたコードを書くだけではプロジェクトは成功しません。
全員が最終目標に向かって協力することが重要であり、
チームの協力関係はプロジェクト成功のカギとなります。
本書は、Subversionをはじめ、たくさんのフリーソフトウェア開発に関わり、
その後Googleでプログラマを経てリーダーを務めるようになった著者が、
「エンジニアが他人とうまくやる」コツを紹介。
「チームを作る三本柱」や「チーム文化のつくり方」から「有害な人への対処法」まで、
エンジニアに求められる社会性について楽しい逸話とともに解説します。

Amazonの書籍紹介より

なぜ、今、Team Geekなのか?

2020年の初頭から蔓延が始まった新型コロナウィルスによる、所謂「コロナ渦」。
私は、ソフトウェアエンジニア(プログラマー)という職種のため、
割と早い段階から在宅勤務に切り替わり、
2020年(2021年の今でも)は8割から9割は在宅で仕事をしていました。
開発チームは顔を合わせずにバラバラの場所で仕事をし続けています。
良いこともあれば、悪くなったこともあります。
悪くなったことの原因を考え続けて、思い出したのが、この書籍でした。

それでは本の内容を軽くご紹介します

とにかく大切なことはコレ

優れたソフトウェアを作るチームではHRT(ハート♥と読む)が重要だということ。

チームの根本規範「HRT(ハート)」

  • H:Humility(謙虚)
  • R:Respect(尊敬)
  • T:Trust(信頼)

この3点は、人間関係を円滑にします。
さらに、健全な対話とコラボレーションの基本となります。
そうです。
チームの根本規範がHRT(なのです。

あらゆる人間関係の衝突の原因は

謙虚、尊敬、信頼が欠如が原因だと。つまり、ハート(心)が無いってこと。

いくつか気になるワードを抜粋

ソフトウェア開発はチームスポーツだ

チームスポーツは、試合によって勝敗を決めますが、
チームのビジョンを共有し、役割(仕事)を分担し、チームメイトから学び合い。
これがとても重要であると。まさにソフトウェア開発のチームも同じである。

マネージャー炎症(manageritis)

プロジェクトを進めるためにはリーダーが必要になるが、
望まずとも気付いたらそういう役回りになっているという苦悩のことを
「マネージャー炎症(manageritis)」と呼ぶ。(らしい)

理想は、サーバントリーダー

チームが機能するように、
執事や召使いのようにチームに奉仕する「サーバントリーダーシップ」が求められている。とのこと。

アンチリーダーパターンは、トンガリ頭のマネージャー

時代遅れのリーダーと本の中では揶揄されている。
軍隊の階級制度を参考にして、100年以上も昔の産業革命時に導入されたモデル。
労働者をロバのように扱う「ニンジンとムチ」によるマネージメント。
(ちなみに、ノルマは旧ソ連(ロシア)で生まれた言葉。人をノルマで縛りつけるマネージメント)
決まった単純な作業を行う場合は、これでも良かったかも知れない。でも今は違う!

ミッション・ステートメント

実際に行動(仕事しよう)を起こそうと思ったとき迷うときがあります。
迷うときには、チームが目指している方向が共有できているかを気にする必要があります。
経営理念みたいなものです。行動する際の指針や方針です。
チームやプロジェクト毎に作って構いません。
「やることやりたいこと/やらないことやりたくないこと」
「数値の目標をいくらか?」
「私たちは、今日、世界に対して何を提供するのか?」
がハッキリと共有されていることがとても大事です。

まとめ

ものすごく簡単に本の内容を紹介しました。
実は、他にも気になる箇所は沢山あるのですが、気になる方はAmazonのレビューを見ていただければと思います。
なんとなく綺麗事が並んでいる。そう感じるかも知れませんが、
紹介しなかった内容で「チームに合わない人が居た場合」についても言及されています。
結論は、「チームから躊躇なく外す」(笑)。なんとなくアメリカっぽい考え方です。日本人(日本の会社)でそれは敷居が高い気もしますが、
書籍の中ではネガティブな事象に対して、Googleのエンジニアはどのように対処していったのかも書かれています。

さて、とにかく、私が何を言いたいのかというと、
顔が見えなくなったからこそ、
相手が何をやっているのか見えなくなってきたからこそ、

謙虚、尊敬、信頼(ハート(心))を持つこと!
昨日の延長上に今日が無い(コロナ渦)状況で、昨日の知見は役に立たないことがある。
そんな時には、知恵や創造性が大事。マネージメントの仕方も変わります。
そして、細かく口を出せなくなった在宅勤務体制ではミッションステートメントの共有をすること。

在宅勤務体制ではなくても、大事なことですね。

謙虚、尊敬、信頼

ハート(心)に刻み込んで、また仕事を頑張っていこうと思います。
ではまた。